Vivaldiのキーボードコマンドによる操作の手引きと評価

Vivaldi TP3

キーボードコマンド操作手引き

操作 推奨コマンド ブラウザ共通 Vivaldi Vimium
タブ開く t,Ctrl+T Ctrl+T - t
タブ閉じる x,Ctrl+W Ctrl+W - x
タブ復元 X,Ctrl+Z Ctrl+Shift+T Ctrl+Z X
次のタブ K,Ctrl+Tab Ctrl+Tab 1,4 K
前のタブ J,Ctrl+Shift+Tab Ctrl+Shift+Tab 2,3 J
新規ウィンドウ Ctrl+N Ctrl+N -
ウェブ検索 t,O,Ctrl+Q Ctrl+L Ctrl+Q O
タブ検索 T - Ctrl+Q T
履歴検索 O Ctrl+H Ctrl+Q O
ページ検索 /,Ctrl+F Ctrl+F - /
リンク選択 WASD,f - WASD f
テキストボックスフォーカス gi - - gi
フォーカス解除 Ctrl+[ - - Ctrl+[
スクロール j - - j
スクロール逆 k - - k
ページスクロール d Space - d
ページスクロール逆 u Shift+Space - u
戻る Z Alt+Left Z H
進む X Alt+Right X L
拡大 0 Ctrl+= 0
縮小 9 Ctrl+- 9
等倍 6 Ctrl+0 6
URLコピー yy - - yy
URLペースト移動 P - - P
ブックマーク Ctrl+D Ctrl+D -

ヒント

  • 空間ナビのWASDはVimiumをiキーでInsert modeにすればキーバインドが競合しない
  • Ctrl+[でフォーカス解除できる

欠けてるビルトインコマンド

  • スクロール
  • テキストボックス選択
  • フォーカス解除
  • クイックコマンドタブ絞込み
  • クイックコマンド履歴絞込み
  • クイックコマンドブクマ絞込み
  • クイックコマンドメモ絞込み
  • ネルフォーカス
  • パネル操作
  • タブスタック作成
  • タブスタック解除
  • 履歴画面表示

評価

差別化項目の多くが拡張で代替可能である製品としての欠陥がある。 拡張開発者がその気になればChromium上でVivaldiの操作上の利点のほとんどを再現できる。 さらに現状ではビルトインが拡張より劣っている。 ビルトインのほうが好ましいとはいえ少なくともビルトインが拡張の同等以上か拡張との相性がChromium以上でなければ使われない。

以下問題点

Vivaldiのウリのクイックコマンドだが実はタブを検索できる以外Ctrl+Lでアドレスバーから検索するのと変わらない

ウェブ検索がサジェストが使えないぶん完全なキーワード入力を要求されタイプ数が増えるので圧倒的に不便

タブ検索は組み込みとしてはVivaldi固有だがタブだけ絞り込めないので拡張のVimiumのほうが使いやすい

組み込みの履歴検索のショートカットが上書きされて使用不能

空間ナビゲーションが唯一の希望だけどこれも拡張で簡単に実装できるので危ういオリジナリティ

右クリックメニューに翻訳がない(鯖構築してると英語以外にロシア語やイスラエル語もぶつかることがある)

縦タブとパネル以外VivaldiにあってChromiumで実現不可能なブラウザ機能がない

ぶっちゃけ縦タブもタブ検索時に全件リストアップされれば常時表示されてなくてもいいのでキーボーダーには不要

結論

機能的には拡張作られるだけで吹き飛ばされかねない危ういブラウザ。 Vimiumに空間ナビを追加できるブラウザとしては悪くない。 まずVimiumありきで作って最終的にすべてビルトインでできるようにするロードマップがベスト。 クロスプラットフォームのメーラとしてもいい選択肢になるはず。 でもやっぱりサジェスト使えなくてタイプ数増えるのがブラウザコンセプト的にありえない。新規タブでGoogle開けばサジェスト使えるはずだが変なページ開いて検索できない(正式版で設定できるようになるれば問題ない)。 メジャーなChromium系ブラウザとしての役割も担えるのでコンセプトが無視されてもそこそこ使われて死にはしないと思う。