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ヘキサゴナルアーキテクチャとレイヤードアーキテクチャの違いとマイクロサービス

programming architecture

ヘキサゴナルアーキテクチャレイヤードアーキテクチャのざっくりとした違いとヘキサゴナルアーキテクチャの利点を説明する。

ヘキサゴナルアーキテクチャは主に六角形で描かれる、多角形の全辺が外部とのインターフェイスであり、内部にさらにアプリケーションレイヤーやドメインコンテキストといった1つ以上のレイヤーを持つアーキテクチャである。 層構造はレイヤードアーキテクチャと同じであり、要はレイヤードアーキテクチャを最下層を軸に一回転させて全方位に対して層構造の性格が変わらないようにしただけである。

ヘキサゴナルアーキテクチャは実装においてはレイヤードアーキテクチャと同じだが、設計を行う上でいくつかの認知的効果がある。

複数インターフェイスを表現しやすい

レイヤードアーキテクチャではインターフェイスは直線または長方形1つのインターフェイスレイヤーで表現されるため複数インターフェイスを定義するにはこの直線や長方形を細切れに分割していかなければならず複数インターフェイスを表現しにくかった。

ヘキサゴナルアーキテクチャでは各面によって異なるインターフェイスを表現できるため複数インターフェイスを設計しやすくインターフェイス複数持つ設計に積極的になれる。

インターフェイスビジネスロジックの分離が促進される

レイヤードアーキテクチャではインターフェイスレイヤーにビジネスロジックなど他のレイヤーの責務が混入するしやすく異なるインターフェイスを追加する障害となっていた。

ヘキサゴナルアーキテクチャは全周囲からアクセスが行われることが視覚的に明白であるためサービスがどのインターフェイスにおいても等しく機能しなければならないという設計要件を効果的に認識させることができる。開発者は常にいずれかひとつの面だけでなくすべての面からの入力に対して等しく機能する内部レイヤーを作らなければならないというイメージを持って開発することになるため抽象化が促進されインターフェイスレイヤーが適切に構築されるようになる。

なお内部レイヤーについてはインターフェイスと同じく六角形で表現する例がよくあるが円形で表現することを勧める。内部レイヤーは基本的にすべてのインターフェイスに対して同じ共通のAPIを提供すべきであり、インターフェイスごとにAPIを変える設計というのはナンセンスだからである。

複数サービス間の連携を表現しやすい

レイヤードアーキテクチャは上下の方向の概念があるため複数アーキテクチャを連携のためにそのまま並べようとすると上下へアクセスの端点を接続できる配置を意識しなければならない煩雑さがある。これはサービス同士の関係がピラミッド型の厳格な階層構造である場合は都合がいいがネットワーク型である場合は向いていない。

ヘキサゴナルアーキテクチャは全周囲にアクセスの端点を持てるためネットワーク状のサービス連携を表現しやすい。

なお通信を行うレイヤーがインターフェイスであるかドメインまたはインフラであるかの差異を多角形の上下または左右で表現する例がよくあるが端点を外周のインターフェイスに持つか内部レイヤーに持つかで表現することを勧める。このような図は互いの位置関係を気にすることなく依存関係を表現することができるからである。たとえばサービスAの内部レイヤーとサービスBのインターフェイスが線で結ばれているならば位置関係に関係なくAはBに依存している。

マイクロサービスと相性がいい

上記のような複数サービス間の連携の表現しやすさはマイクロサービスの設計と相性がよい。マイクロサービスの連携を設計するときは見た目だけでもヘキサゴナルアーキテクチャで表したほうがいいだろう。実体は後から実装すればよい。

まとめ

要はレイヤードアーキテクチャを正しく実装するためのより正確で効果的な視覚表現がヘキサゴナルアーキテクチャである。レイヤードアーキテクチャと比べて特に変わったことをしているわけではない。